Audio Accessory 2016 summer 161号企画 神保電器コンセントBOX 

誰でも簡単に作れる!コンセントボックスの作り方!

ベースは安価で音の良いMDFを使いました。べニア板でも構いません。ランバーコアや杉、松などの天然木、フィンランドバーチや樫などの硬質系の木材は音が暴れますので適度な柔らかさと強度を持った材質が向いております。


130 x 130 x 15mm  1pc
130 x 35 x 15mm   2pcs
100 x 35 x 15mm   2pcs
100 x 35 x 12mm   2pcs  *MDFでもべニア板でもOK

木工用ボンドで組み立てます。組立後の段差は乾燥後に削って平らに仕上げますので、出来るだけ面を合わせて接着しますが、多少の凸凹は良しとします。

約半日、出来れば1日、じっくりと乾燥させます。写真のような凸凹面を平らになるように紙ヤスリで削ります。仕上げにはツキ板シールにて仕上げますのでヤスリは100番位の粗めの物でもOKです。ただし、角の部分は出来るだけ直角のまま残して下さい。

紙やすりで削ってフラットになりました。


 

 

ホームセンターで販売している天然木のツキ板シールになります。A4サイズ1枚で仕上がります。木の種類も何種類か有ります。

写真の物は株式会社ビッグウィル 0883−79−5336
天然モクモク 樹のシート 表面無塗装・裏面粘着シールタイプ チーク材 A4サイズ

ツキ板シールをカッターナイフで4枚にカットします。 148x105mm 4枚 カットの際には出来るだけ新しい刃を使用して下さい。

まずは1面、貼ってみましょう。 *2枚重ねの面から貼って下さい。

底面、側面のはみ出たシール部分をカッターナイフでカットします。

上面の部分は写真のようにカットしておいて下さい。厚い部分の2面を処理して下さい。

隣の面にも貼り、。上部の留めの部分を加工します。まずが重ねて貼り込みます。45度となるようマスキングテープで印を付けておきカッターナイフで刃を入れます。お互いの面の要らない部分を剥がせば留め加工部分が綺麗に仕上がります。カッターナイフの刃は新しい刃を使って下さい。

 

写真のように綺麗に仕上がりました。同じ要領にて4面、そして留め加工部分を仕上げて行きます。

最初のMDFから見ると見違えたように高級感も出て来ます。このまま一日乾燥させます。貼り込みが甘いところや留めの部分の処理が甘いと浮いて来ますので、その際には木工用ボンドを使ってMDFにキチンと接着させます。

仕上げにニスを塗ったり、ラッカーなどを吹いて仕上げます。

15厚の面のセンターに電源コードを入れる為ににφ8mmの穴をあけて軸受の金物を接着します。

電源コードはKHDのVFF0.75sq2mを使用しております。今回は7Aタイプを使用しております。15Aタイプも有りますので使用する場所の容量にて選択して下さい。当方は出来るだけ細くて柔らかいケーブルが音が良いと考えておりこちらのケーブルも普段から使用しているお気に入りのケーブルになります。

コンセントは神保電器を使用します。今回は特別にオヤイデ電気さんにて取り扱って貰いましたので地元で購入出来ない場合にはオヤイデ電気さんにてお求め下さい。電源ケーブル、ステンレスプレートも一緒に購入出来ます。

左より
絶縁プレート BS−K
2極コンセント JEC−BN−5PW
3極コンセント 1132 チョコ

3極の場合、写真のように分岐処理をして下さい。これはどのコンセントに挿しても同じ音がする為の物です。

3極の場合は写真のように先端3cm位を剥いて、ネジが入る輪を作るようにして半田で留めて先端処理をして下さい。通常はY端子などを使いますが、出来るだけ違った素材を使わない方が音が良いのでシンプルに作ります。

2極の方は棒形端子にて先端処理します。通常はかしめて処理しますが、当方は半田で処理しております。お好みでどうぞ!

2極の場合、写真のように分岐処理をして下さい。これはどのコンセントに挿しても同じ音がする為の物です。

次にコンセントパネルを塗装します。ベースはステンレスになります。2極用と3極用でデザインが異なります。ステンレスには表面にビニールが貼ってありますので必ず、剥がしてから塗装して下さい。

スプレーは通常の塗料コーナーで扱っている物ではなく、車の塗装材コーナーにある塗料の中からお好きな色を選別します。車用の塗料の方が高級感も出て、パールやマイカなど仕上げが綺麗な物が多いです。

本当に綺麗に仕上げたい場合には下地にステンレス、アルミ用の下地処理材を塗布しておきます。すると塗料の付きが良いので塗料が剥がれにくくなります。

塗装をする際には段ボールを利用すると周りが汚れずに綺麗に塗装が出来ます。塗装後に新聞紙などでカーテンをすれば完璧です。塗装は一度に仕上げずに薄く薄くと3〜5回位で仕上げるように重ねて行きます。当方は角度を変えながら4回転で一度塗り×3工程にて仕上げております。

約一日、カバーを完全に乾燥させます。

仕上げにもクリアーを吹いた方が綺麗に仕上がりますが、こちらも好みにてどうぞ!

コンセントを木ケースの上に仮置きし、コンセントカバーを被せた状態にてコンセントの取り付け位置を決めて、取り付けねじ部分に下穴をあけておきます。

*2極コンセントの場合と3極コンセントの場合で下穴の位置が異なります。

3極の場合、先端処理したコードとコンセントをジョイントし、3極コンセントは木部に取り付けます。その際、MDFは取り付けネジを締めすぎるとネジが効きませんので適度な締め付けにして下さい。締めすぎてネジが効かなくなってしまった場合には木工用ボンドを穴に注入してからネジ締めして下さい。

3極コンセントはカバーをつければ完成の状態に仕上がっております。

2極の場合、先端処理したコードとコンセントを写真のようにジョイントします。

2極の場合、コンセントとカバーを被せた状態にて取り付け穴の位置の確認をし、予め下穴をあけておきます。

底面にはお好みの脚を付けて下さい。お薦めは小さなゴム足かフェルトです。けっしてスパイクやごっつい脚は付けないで下さい。

塗装済のカバーを取り付けて完成です。

3極コンセントはコンセントカバー用の黒色固定ネジを使うとかっこいいです。

2極もコンセントカバーを付けて完成です。

使用前にテスター等で通電、ショートしていないかをを必ず確認してからご使用ください。

簡単に作れますので、楽しんで下さい。

試作にて沢山作りましたので、完成品も販売可能です。価格は10,000円になります。

 

VintageJoin

〒151-0053 渋谷区代々木3−5−7 シグマロイヤルハイツA−101(MAP

TEL/FAX 03−6383−3176