コンセプト

ドイツのユニットは平面バッフルにてよく聴かれております。実際にドイツでも今もって平面バッフルにてヴィンテージユニットを聴いている方も多くいます。また後面開放のエンクロジャーもよく使われており、当方も日頃からよく扱っております。当方は密閉箱が好みなのですが、これ程平面バッフルが聴かれているのなら当方も聴いてみよう、そして作ってみようというのがスタートになります。平面バッフルの長所はコーン紙がストレスなく振動出来るということになります。効率の良い、ドイツのコーン紙がストレスなく鳴るというのは非常に快感です。欠点というとキチンと低音を出そうとするとバッフル板のサイズが大きくなってしまうという事です。畳1枚分のサイズにて聴かれている方も多いかと思います。長所、短所のなかでどこまで歩み寄ってサイズを決めるかというのが難しいところでした。そしてデザインです。平面バッフルの欠点を補いつつもデザインも綺麗にまとめたい!と考えました。世の中にDIYによるスピーカーも沢山ありますが、その殆どが美しく有りません。そしていかにも手作りですというオーラを放っております。オーディオは耳だけでなく、目でも楽しめなくてはなりません。美しいフォルムとサウンドを目指しましてデザイン致しました。                         

サウンド

オープンバッフル(後面開放)の長所は活き活きとしたサウンドです。そしてサイズに比例して低音が出るようになります。今回は5インチのユニットを使用しております。目指したのは心地よい活き活きとしたサウンドです。                                        

・とても心地よいリアリティのあるサウンドです。
・ヴォーカル物にはお奨めです。
・うるさくなく聴き疲れいたしません。
・ニアフィールドにも最適です。
・しっとりとしたサウンドもお奨めです。
・オーケストラ、JAZZなどの迫力あるサウンドは苦手です。
・低音はかなり出ておりません。
・電子音の再生は苦手です。
・5インチのサイズなりのサウンドです。
・過度の期待はしないで下さい。

長所・短所を書きました。短所を考慮したとしても十分に楽しめて
聴く価値のあるサウンドです。ジャーマンサウンドの奥深さ
そして本当に心地よいサウンドとは?
ぜひ一度、味わって頂きたいと思います。
 

 

 

ユニット&ケーブル

ユニットにはRFTのL2322 5インチを使用しております。中低域に優れたユニットで
すのでオープンバッフルでも芯のあるサウンドを聴かせてくれます。デュアルコーン
にラバーエッジとなっており60年代以降のユニットとなります。                      
そしてスピーカーケーブルびは60年代のGrundigのヴィンテージケーブルを使用し
ております。ユニット直結となっております。                                   

仕様 & 価格

size : W188 x H298 x D123

impedance : 4 ohm

cable : 1.8m grundig vintage

Price : SOLD OUT

 

フィンランドバーチ合板

材料には最高級のフィンランドバーチ材をセレクト致しました。フィンランドでは
木材の管理を国がしており1本の伐採に対して1本の苗木を植えるという方法に
て生産しております。近年は伐採を抑えて来ておりますので希少な合板と
なります。ロシア産のバーチ合板も有りますが、品質的にもフィンランドの物が
一番かと思います。比重が有り、硬く、塗装も付きにくい素材になります。
音の残響が短く、キレが良いのが特徴です。
今回のOPENバッフルではユニットの音を最優先しております。箱ごと鳴らす
のではなくユニットの活き活きとして音だけを聴かせたいという事にて
一番、キレがよく硬さもあるフィンランドバーチ材を贅沢にも使用致しました。

カッティング & 蜜蝋ワックス

一見シンプルな形に見えますが、細かいところにて微妙な角度が
多数有ります。そして一番の特徴はバッフル板のスリット仕上げ
になります。今回のデザインを完成させるべくプログラミング
による3次元ルーター工場にてカッティングをお願い致しました。
そしてサウンドに負けない美しいデザインを目指しました。
また仕上げにはイタリアより取り寄せました蜜蝋ワックスを
使用致しました。蜜蝋ワックスは木の呼吸を妨げず、静電気による
埃などを寄せ付けないという効果があります。そして何よりも
フィンランドバーチ材にも優しい仕上げ材となっております。

 

 

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