Solar Project
VintageJoin代々木店において全てのオーディオ機器をソーラーパネル電源にてバッテリーに蓄積し
クリーンエネルギーにて駆動させようとするProjectです。
ECO,節電を意識しながら音質的には妥協はしておりません。
<通常のソーラーシステムとの違い!>
普通のソーラーシステムは太陽光発電のエネルギーをタイムリーに会社や個人宅などで使用し余った電力を電気会社に
特別価格にて買い取ってもらうシステムです。太陽が出ていない時には使用出来ないシステムです。
代々木店でのシステムはソーラーパネルにて発電した電力をバッテリーに蓄電し、好きな時にバッテリー駆動にて
オーディオを楽しもうとする物です。日中に蓄電された電力を夜に使用する事が出来ます。
<代々木店の環境>
代々木店はマンションの3階に有ります。南にすぐ建物が有りますので午前中にベランダの一部が日に当たる
というベストな環境では有りません。一日3〜4時間のみの発電となってしまうでしょう。
設置も屋根上ではなくベランダ設置となります。
<代々木店の音響システム>
VintageJoinではドイツのヴィンテージ物をメインに扱っております。能率の良いスピーカーが
殆どですのでパワーAMPも1Wあれば十分というスピーカーが殆どになります。
よって使用しているパワーAMPも最大でも4Wの物になります。
またドイツのプロ用アクティブフェーダーやモニターAMPなども24Vにて駆動しており
12Vでも普通に駆動してしまいますので今回のソーラーシステムへの導入に踏み切りました。
アナログプレーヤーは100V使用になりますが消費電力も低いので
インバーターを使用して対応しようと考えております。
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<ソーラーパネル、コントロールパネルなど>
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初回は仮運転、及びデータを取る為にてお手頃な15Wの物を購入致しました。サイズは42X36cmにて重量2.1Kgのコンパクトな物です。表面は強化ガラスでアルミのフレームにインストールされております。裏面には約8mのケーブルがついております。その後80Wのパネル(50x120cm)を追加しております。
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コントロールパネルも多種多様に有るようです。一番簡単な物は逆電流防止などの必要最低限な装置にてモニターパネルもついておりません。今回の物は発電量、使用量、バッテリー状態などが最低限分かる機能が付いておりパネル表示にて解り易く価格もお手頃な物になります。電流も20Aまで使用出来るタイプで余裕が有ります。 |
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バッテリーも種類が沢山あります。部屋内に設置しますので密閉型にて液だれしないシールドタイプで繰り返しの充放電に耐えられるよう高信頼型のタイプをセレクトしております。カーショップにても簡単に購入可能です。定格容量:12V12Ah(容量は20時間率で計算されています) その後80Wのパネル追加に伴い12V50Ahを並列にて追加しております。 |
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バッテリーとパネル間、パネルとオーディオ機器間のDCケーブルとしてオヤイデHWS-20をセレクトしました。電流許容量約:9A 外径:4mm 柔らかい線ですので取り回しも簡単です。 |
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DC12VよりAC100Vを作るDCコンバーターになります。110W、正弦波の物を使用。
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<ソーラーシステムのインストール>
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今回取り付けるマンションのベランダとなります。パネルが比較的軽いので手摺の金物を利用して取り付けたいと思います。 |
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パネルの裏面となります。4か所の取り付け穴があります。 |
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ケーブルの先端はバッテリークリップがついております。今回は使用しませんのでカットします。 |
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平金物を加工して手摺用の金物を作りました。金物には熱伸縮チューブを巻いております。 |
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手摺に合わせて曲げを作ります。 |
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仮留めをし、手摺に確実に付くかチェックをします。 |
本取り付け完了です。 今現在は角度を付けて別金物にて取り付けております。 |
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エアコンの通気ダクトを利用してソーラーのケーブルを室内に引き込みます。 |
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ホームセンターで購入した専用パテと外部用ビニールテープ、固まらないパテです。 |
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外部、内部のパテを外し、ケーブルを引き込みます。パテは簡単に外れます。 |
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買って来たパテで元通りに補修しケーブルの内部引き込みも完成です。 |
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コントロールパネルを壁に設置します。SHOPの壁はRCにてネジの打ち込みが大変なので強力両面テープにて付けております。軽いので大丈夫なようです。コントロールパネルにはソラ―パネル入力、バッテリー入力、そしてDC12V出力が付いております。 |
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ソーラーパネルよりの配線先端を処理します。+−をショートしないように気を付けて下さい。先端は半田メッキしております。バッテリー間のオヤイデHWS-20も同様に処理します。 |
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バッテリー側は付属のファストン端子にて処理します。この際にもファストン端子とオヤイデHWS-20を半田にてしっかりと接着させます。 |
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コントローラーパネルに各ケーブル先端を取りつけます。パネルにてバッテリー充電完了電圧、放電停止電圧などを設定します。 |
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DC12V専用の電源BOXを製作しました。ON/OFFスイッチとLEDをつけております。 |
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DC12V端子の機器間のコネクターには標準的なφ2.1のDCコネクターを使用しております。 |
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電源BOXの内部になります。こんな面倒な配線しなくても!と思われる方も多いかもしれませんが並列配線の取り回しによっては、根本のスイッチ部が一番音が良い!というようなBOXになってしまいます。市販のコンセントBOXでも根本より1、2番目までしか使えない!という方が多いのも配線の取り方により根本に優先的に電気が流れてしまうせいかと思います。 |
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CDプレーヤー、アクティブフェーダー、LAWOAMPにて通常の音量にて合計8Whにて駆動しております。本格的なドイツのプロオーディオのサウンドが低消費電量にて楽しめます。 |
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足場用のパイプをバルコニー床と天井に突っ張り棒のように組み立て 80W(50x1200cm)のパネルを追加しております。 |
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15Wのミニサイズの物には太陽の年間角度より60度がベストという事なので角度を付けて取り付けました。 |
<ソーラーシステムを実際に使ってみて!>
15Wと80Wのパネルにて合計95W(12V約8A)となりますが代々木SHOPは日当たり条件も良くありませんので
実際には最大でも18W位しか発電しておりません。夏場に向けてこれからもっと発電量も増えるでしょう!
それでも代々木店のシステムでは十分なようです。
サウンドの印象は、多少の質感や音の厚さなどの差は出ますが十分にオーディオとして楽しめるサウンドです。
お客様にも言わなければ誰も気がつかないレベルかと思います。
音の傾向としてはSNがとても良い事!当たり前ですが本当に無音の時に静かなサウンドです。
音だけがポツンと浮いて出てくると言った感じです。
CDのシステムにてプレーヤー、アクティブフェーダー、LAWOアンプにてTotal:7〜8W使用となります。
アナログのシステムではプレーヤーにインバータを使用し、フェーダーとLAWOアンプにてTotal:12W使用となります。
現状、フォノイコライザーはソーラーを使用しておりません。その理由はDCインバータのノイズが大きいという事です。
先ほどSNが高いと言いましたが、CDのシステムはバッテリーから1.5m位しか離れておらず殆どノイズのない無音状態です。
フェーダー、アンプをOPENにしてもスピーカーからは何も聴こえません。
アナログのシステムはバッテリーから5m位離れております。シールドの掛かったDCケーブルを使用しておりますが
ノイズを拾って来ます。そしてDCインバーターのノイズも回ってるようです。バッテリーからの距離が有る場合にはノイズ対策が必要な
ようです。アンプ、フェーダーをOPENにするとスピーカーからはザーといったノイズが聴こえます。
上記のような問題もありますが、対策をすれば普通に良いサウンドにて楽しめております。
天気が良い!太陽が出ている!それだけで少し幸せな気分になれます。
コストを考えますと決してペイはしていないでしょうが環境にやさしく、自家発電にてオーディオを楽しむ!
趣味であるからこそ、このような楽しみ方も出来るかと思います。
<ソーラーシステムのノイズ対策!>
自家発電によるクリーンエネルギーにてオーディオを楽しむ!
とても有意義な事かと思います。バッテリー駆動になりますのでまずはバッテリーの種類によって
音も違ってくるようです。価格の安いアンチモンバッテリーやハイブリッド(アンチモンとかカルシウム)などではなく
バッテリー液漏れ防止も意識してシールドバッテリー(カルシウム両極)の使用をお薦めします。
またバッテリー駆動の場合はGアースが有りませんのでアースが浮いた状態となります。アースを強化しないと
ハムが出やすい機種も有るようです。そしていくらノイズのないDCといってもDCケーブルにてm数を引きまわしますと
ノイズを拾いますのでノイズ対策も必要になります。DCケーブルのノイズ対策としてはフェライトコアを使用
もしくは一番効果が有りそうなのはDCフィルターの使用かと思います。フェライトコアは簡単でより効果の有る
方法が有りますので以下写真を参照下さい。
そしてDCインバータを使用の際にもノイズ対策が必要になります。こちらも出来ればノイズフィルターや
トランスなどでもノイズ対策が出来ればよりGOODです。ノイズ対策が一つの課題となるかと思います。
大き目のフェライトコアに2回ほどDCケーブルを巻きつけております。この処理によってフェーダーのOPEN時のノイズが半分以下に減っております。この方法はヘッドフォンケーブル、USBケーブルなど色々なところで使えるそうです。簡単な方法ですので試してみて下さい。 |